みなさん、こんにちは!!
今回のブログは「炒飯」vs「焼きめし」を題材に書いていきたいと思います。
いままで、友人や家族の会話の中で誰もが1回は出てきた事があるであろう内容の1つです。
町の中華屋さんやラーメン屋さんに行ったとき、メニュー表に「炒飯」と記載がある場合と、「焼きめし」と記載がある場合、両方見た事がありませんか?
これって、同じなの?
どっちが正しいの?
そんな疑問が生まれますよね。
はたして、「炒飯」と「焼きめし」は全く別々の食べ物なのでしょうか。
それとも、日本語と中国語の違いなだけで、同じ食べ物なのでしょうか。
はたまた、我々が知らないこだわりのポイントがあるのでしょうか。
この深層に迫ってみますので、最後までお付き合い頂けると嬉しいです!
それでは、見ていきましょう!!
第1章: はじめに
食文化は国や地域によって異なり、同じような料理でも呼び名や調理方法が異なることがあります。
日本の食卓においても、「焼きめし」と「炒飯」は似たような料理と思われがちですが、実は微妙な違いが存在します。
この記事では、「焼きめし」と「炒飯」の違いについて深掘りし、どちらが正しいかについて解明していきます。
ちなみに、世界で一番売れている炒飯は、ニチレイさんの「本格炒め炒飯」だそうです。
ギネス記録を持つ超売れっ子炒飯ですね。
ニチレイフーズさんの公式HPはこちら。
日本の企業、ニチレイフーズさんは本当にすごいと思います。
https://www.nichireifoods.co.jp/product/detail/sho_id183/
第2章: 「焼きめし」と「炒飯」の基本的な違い
まず、焼きめしと炒飯の基本的な違いについて考えてみましょう。
焼きめしは、ご飯と具材を混ぜ、鉄板やフライパンで炒り焼きにする日本の伝統的な料理です。
一方、炒飯は中国発祥の料理で、ご飯を炒めて野菜や肉、調味料を加えて作ります。
ここで注目すべきは、焼きめしは焼く要素が強調され、炒飯は炒める要素が強調されているという点です。
そこで、広辞苑で「焼きめし」と「炒飯」を調べてみました。
次の様な記載があります。
【焼飯】(広辞苑無料検索より引用)
①握り飯の表面を焼き焦がしたもの。焼結び。やきいい。
②炒飯に同じ。
【炒飯】(広辞苑無料検索より引用)
(中国語から)中華料理の一つ。
①米飯ときざんだ野菜や肉、卵などを油でいため、塩や醤油で調味したもの。
②焼き飯。
ここで気になるのが、「焼きめし」は焼きおにぎりか?と思わせる単語と、炒飯に同じという単語です。
そして「炒飯」は「焼き飯」と記載があります。
一瞬混乱させられそうになりますが、広辞苑的には、「焼き飯」=「炒飯」という事ですね。
もう少し、違う見解から調べてみましたので、引き続きご覧ください。
第3章: 歴史の中での変遷
「焼きめし」と「炒飯」は、それぞれの文化や歴史に根付いた料理として発展してきました。
焼きめしは日本の家庭料理として親しまれ、各地域で独自のアレンジが生まれました。
一方、炒飯は中国の伝統的な炒め物であり、アジア全体に広がっています。
両者は異なる文脈で発展してきたことが理解されると、どちらが「正しい」かという問いかけも変わってくる事でしょう。
炒飯の歴史を調べてみると、以下の様な歴史がある事がわかりました。
① 炒飯は中国でお米の文化が中心になった、唐から宋の時代(紀元7世紀頃)
② 日本に炒飯が伝わったのは、遣唐使などによって中国と交流があったと言われる7世紀~9世紀頃
③ 当時の日本書物では「油飯」という、ごま油で米を炊くという技術
『倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)より』
引用元:ヤマトコトバについての学術情報リポジトリ 加藤良平「古事記・日本書紀・万葉集を読む(論文集)」より引用
飯餅類五十三:楊氏漢語抄に云はく、膏味〈阿不良以比(あぶらいひ)〉は麻油の炊飯なりといふ。一に玄熟と云ふ。
④ 日本では油や味付けスープで米を炊く習慣がなかったので、通常通り炊いたご飯の残り飯を油で炒め「焼きめし」として普及した
⑤ 中国では、お米を炊くところからスープを使って味付けし、炊き上がったご飯をたっぷりの油で炒めるという方法が一般的
⑥ スープを使って米を炊くという調理法がシルクロードを伝って西へ伝承され独自にアレンジされる
インド=プラーカ
トルコ=プラウ
フランス=ピラフ
スペイン=パエリア
東南アジア=ナシゴレン
アメリカ=ジャンバラヤ
炒飯の歴史と詳細が知りたい方は、こちらの皇朝さんがHPに詳細を記載してくれています。
https://www.ko-cho.com/blog/contents/1512-07/
第4章: 日本の食文化と焼きめし
焼きめしは、日本の食文化において特有の位置を占めています。
伝統的なイベントや行事で提供され、家庭料理としても親しまれています。
醤油やみりん、味噌などの和風の調味料を使用し、独自の味わいが楽しめるのが焼きめしの特徴です。
そんな焼きめしですが、実は呼び名に地域制がある事が日本経済新聞で【「焼き飯」は西日本「チャーハン」は東日本的呼び方】と掲載されているのを見付けました。
少し紹介していきます。
ご覧頂きました様に全国の「焼きめし」vs「チャーハン」の分布図です。
なんだか綺麗にわかれていますよね。
ここまできてですが、このブログも西日本の人にしかウケないのかもしれませんね。
では、飲食店で掲載されているのは「焼きめし」なのか「チャーハン」なのか。
これも東日本と西日本でちがうのではないか、と同じ分布図がありましたので掲載しておきます。
焼き飯と飲食店のメニューにも「焼きめし」と記載がある地域があります。
ですが、東日本ではほぼ無いように見受けられます。
日本の食文化として、「焼きめし」はすたれつつあり、「チャーハン」という言葉が全国的に広がっているという認識でしょうか。
第5章: 中国の食文化と炒飯
炒飯は中国の食文化においても重要な位置を占めています。
炒め物が得意な中国料理の一環として、様々な具材と組み合わせて作られます。
醤油やオイスターソース、ごま油などが使われ、独特の香りと味わいが広がります。
中国領土は広く、地域によって様々な料理の歴史があります。
中国料理とひと括りにできないのが中国らしいところでもあります。
株式会社明治さんが世界の食文化について中華人民共和国を取り上げてくれています。
https://www.meiji.co.jp/meiji-shokuiku/worldculture/china/
第6章: 違いが微妙な理由
焼きめしと炒飯が似ている理由は、調理法や具材が一部共通しているためです。
例えば、ご飯と野菜、肉を炒める点では共通していますが、それぞれの文化や歴史に根ざした調理法や調味料の使い方に微妙な違いが生まれ、別々の料理として発展してきたのです。
日本特有の広がり方が違いを生んでいる様に感じます。
料理のレシピとしても地域性があり、味付け卵が入っているものや、かまぼこを入れるのが焼き飯だと主張する地域もあります。
しかし、調理工程はほとんど同じで、具材も共通しているのが特徴です。
第7章: 解決策はあるのか?
一体、焼きめしと炒飯のどちらが正しいのか。
実は、どちらが正しいかという問いかけ自体が本質的に誤りであるかもしれません。
これらの料理は異なる文化や背景を持ち、それぞれに美味しさがあります。
正解はなく、個々の好みや文化に合わせて楽しむことが重要なのかもしれません。
第8章: まとめ
いかがでしたでしょうか。
焼きめしと炒飯、それぞれが異なる歴史と文化を背景に持つ料理であることが分かりました。
どちらが正しいかという問いに対しては、両者が異なる文脈で成り立っているため、客観的な正解は存在しないかもしれません。
大切なのは、その料理が根付いた文化や歴史を尊重し、楽しむことです。
焼きめしと炒飯、どちらも美味しさの追求と愛される理由があるのです。
ちなみに、GSフードさんが面白い記事をHPに掲載してくれていました。
https://www.gsfood.co.jp/column/6252
さて、焼き飯とチャーハンの語源の違いについてわかりましたが、その二つは文字通り炒めることと焼くことの違いで分けられているのでしょうか。
そんなことを考えながら会社の名古屋出身の方にチャーハンと焼き飯の話をしてみると「基本的に焼き飯とはいわないな~」とのこと。んんっ?これはもしかして地域によって違うのでは?!というわけで気になったので業務用総合食品メーカーとして食のプロであるという矜持を持った・・弊社の各支店の営業の皆様に確認してみました!
北日本ブロック担当者・・・チャーハンとしか言わないよ!ごく少数のお店で「焼き飯」のメニューがあることはあるけれども、やはりチャーハンが主流かな~。
東京の担当・・・チャーハンでしょ!「焼き飯」って言葉は使わないかな・・。
名古屋の担当者・・・チャーハンですね~。家で作ってもチャーハンですし、外で食べてもチャーハンですかね。
大阪支店・・・家で作ったら「焼き飯」で、外で食べたら「チャーハン」っていうことが多いんちゃう!けどメニュー名が「焼き飯」のところもあるで。
九州支店・・・どちらの呼び方もします。お店にも「チャーハン」のメニューがあったり「焼き飯」のメニューがあったりでバラバラです。けど「焼き飯」には「カマボコ」が入っていることが多いかな??
引用元:株式会社ジーエスフード公式HPより引用
最後までお読み頂きありがとうございました。
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