飲食店の面白い専門用語(隠語)幾つ聞いた事がありますか?

趣味の世界

みなさん、こんにちは!

みなさんは、外で外食する事ってありますよね。
その時にお店のスタッフ同士の会話って気に掛けた事がありますか?

私はお酒が好きなので、よく居酒屋やダイニングバーなどで食事をするのですが、「A定食、山ね」とか「3番行ってきます」とか「〇卓バッシングしといてー」とか「ダスターある?」とか、色んな言葉が聞こえてきます。

私は仕事柄、少しだけその業界の知識がある事もあり「あー、忙しそうだな」とか「あらら、やっちゃったね」と理解する事もありあすが、みなさんは聞き慣れない言葉がたくさんあるのではないでしょうか。

ちなみに、私は九州出身なのもあり、家庭内で方言が出ると「その隠語面白い!!ウケるー」と、妻や娘に、ちょっと小馬鹿にされる事があります。
そんな隠語ブログはこちら → https://norintheworld.com/kyusyuaruaru/

ちょっと、話しがずれましたが、今回は少しだけ、皆さんにも分かりやすい「飲食店の業界用語(隠語になるのかな?)」を幾つかご紹介したいと思います。

もし、興味があれば、少し知っておく事で、行きつけのお店のスタッフさん達がどんな話しをしているか、内容が分かる(?)かもしれませんね。

それでは、見て行きましょう!!

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そもそも何で専門用語を使うのか

その1:お客さんに聞かれても大丈夫な言葉

飲食店では、営業中に色んな事が起こります。
食器が割れたり、料理を焦がしてしまったり、落としてしまったり。
働いている人だって皆と一緒で「人間」なので、失敗やミスもあれば、お腹も空くし、喉も乾くし、疲れて休憩を取るし、トイレだって行きたい!

ですが、働いている場は飲食店であり、食事に来ている人のまえで「う〇ち」とか「おし〇こ」とか「ご〇ぶり出たー」とか「さっきのお皿欠けてるよ」などとは言えません
お客様に食事に来てもらっている以上、楽しく、気持ちよく食事して帰って頂かなければ、不快なお店という存在になってしまいます。

そのため、お客様には「聞かれたくない」言葉はスタッフ同士が伝わる専門用語や隠語を使って会話をするようになったのが、始まりだそうです。

その2:効率をよくする

飲食店の忙しい時間帯はどこも同じです。
お昼時はみんな一緒で、大体12時前後から13時30分くらい、夜は仕事帰りの人が18時くらいから21時くらいまで。
お腹が空く時間帯は大体みんな同じ、仕事が終わる時間帯も大体みんな同じ、お酒を飲みに行こうとか、ご飯食べに行こうとか、考える事と時間帯はみんな大体同じですよね。

そうすると、飲食店の忙しい時間帯は大体みんな同じ。
バタバタしている中、スタッフ同士の会話は極力短く簡潔にしたくなります。
そこで、お店独自の専門用語があれば、お客様に不快を与えず、スムーズに会話が出来て、作業時間を短縮することが出来る様になります。

その3:従業員のプロ意識を高めるため

なんか、「専門用語」って、ちょっとプロっぽい感じがありませんか?
そしてもし、自分自身が専門用語で会話していると、ちょっと嬉しい感じがありませんか?
お店のスタッフの方も専門用語を使って会話をすることで「プロ意識が高まる」そうです。

単純かもしれませんが、みなさんも仕事をしているとその業界に特化した専門用語は出てくると思います。
そのとき、ちょっと「あ~、この業界っぽい言葉使っているな」と実感するかと思います。
飲食店もそれですね。

それでは、幾つか専門用語(隠語?)を見てみましょう。

専門用語集

飲食店の専門用語はとてもいっぱい存在します。
その中でも一部を抜粋してご紹介したいと思いますので、是非、知っておくと面白いと思いますよ。
「テンポスドットコム」さんが、HPで飲食店用語集を一覧で掲載してくれています。
もっと色々知りたい方はこちらも参考にされてみてください。
https://www.tenpos.com/glossary/

バッシング

バッシングは、お客さんがお会計されたあと、お店から出ていきますよね。
そうすると、テーブルには料理のお皿や、グラス類などが置きっぱなしになります。
これを片付けることを「バッシング」といいます。

店員さんにとって、特に忙しい時間帯にこのバッシングを早く終わらせることができれば、次のお客さんを新たに入れることができ、売上を上げる事ができます。
皆さんも、忙しい時間帯にお店に行くと、片付けが終わっていない席がいっぱいあるのに「すみません、満席なんで…」と断られたりしたことがありませんか?
これはバッシングが追い付いていないため、新しいお客さんを席に通す事ができていない状態です。
「すぐ片付けますんで、少々お待ちください!」と言われるお店は、なんか活気があっていいですよね。
ちなみに、まだお客さんがいる状態で、「お済のお皿さげますねー」と、お皿を下げることを「中間バッシング」といいます。
これを繰り返しておく事で、いざ席が空いて、バッシングする際の作業が簡素化、スピード化します。

ラウンド

ラウンドっていう言葉を聞いた事ありますか?
基本的にはお店のスタッフがお客さんのテーブルを見回りすることを刺す「ラウンドサービス」の用語です。
お客さんのテーブルを見回りする事で「中間バッシングできるのでお皿を下げよう」とか「お冷が少なくなっているから、お水を出そう」などのサービスを行う事ができます。
もちろん、メニューに悩んでいるお客さんに「おすすめ」を紹介したり、グラスが空いているお客様がいたら「追加オーダー」を取ってくる事もラウンドのひとつです。

お客さんから「すみませーーん」と呼ばれて頼まれる前に、サービスを提供できれば、「このお店すごく感じがいいねー」と、お店の印象は良くなります。

お客様のオーダーが、ちょっと落ち着いた瞬間に「ラウンド行ってきて!」と指示されているスタッフを見かける事があります。

アイドルタイム

「アイドルタイム」は、比較的お店が暇な時間帯のことを刺します。
殆どの使い方が、ランチ営業が終わってから、次のディナー営業が始まるまでの14時くらいから17時ぐらいまでの間のことを刺すことが多いです。

「アイドル」って人気タレントの事っぽく聞こえますが、飲食店の専門用語でこの時間帯の事を言います。
飲食店は料理を出すのに「仕込み」が必要になります。
この料理の「仕込み」や「お店の清掃」「スタッフの準備・休憩」など、お客様を迎え入れる準備をする上で、忙しい時間帯に向けたアイドリングを行うため、「アイドル時間」といわれているらしいです。
※所説あります。

このアイドル時間はお客様こそいませんが、飲食店にとってとても大切な時間帯になります。

3番

「3番行ってきます」と聞こえたときは、「あー、誰かトイレに行くんだな」と思ってください。
「ちょっと、トイレに行ってきます!」いう専門用語になります。
実は、この「3番」ですが、お店によっては2番だったり5番だったりと、番号が違うことがあります。

お店によって言い方が違うのも特徴です。
私が以前アルバイトをしていた飲食店のお店では「3番=休憩」でした。
一概に、「3番=トイレ」とは限りませんが、大体共通しているようです。

太郎さん

これは、「ゴ〇ブリ」が出た事を示します。
飲食店は「ゴ〇ブリ」が住処にしやすい環境にあります。
厨房の中は火を使うので、とても暖かく、水も使うので湿っ気もあり、食材も豊富です。
「ゴ〇ブリ」にとってはとても住み心地が良く、油断していると発生しやすい環境になっています。

この「ゴ〇ブリ」が出たとき、「ゴ〇ブリが出たーーー!」とは言えません
お店の中がパニックになってしまいます。
お食事をされているお客さんにとっては、「えーーー、帰る!!」と、なりかねません。
たまたま1匹出ただけでも、お店としての衛生面を疑われてしまいます。

そこで使われるのが「太郎さん」「花子さん」「G」「隣人」などです。
もし、食事しているお店で聞こえる事があったら、ちょっと嫌だなぁと思ってください。
ただ、外から入ってきやすい環境でもあるので、本当にたまたま出現しただけかもしれません。

この声が聞こえるより、実際に壁にいるのに店員がなにもしないお店の方が危険です。

ダスター

ダスターとは、台拭きの事です。
飲食店では、台拭きの布巾の事を「ダスター」と呼ぶ事が多いです。
「台拭きでいいじゃん」と思うかもしれませんが、「ダスター」です。

ちょっとオシャレですね。
飲食店でお食事していると、隣の席が空いてスタッフの方が「ダスター持ってきて」とアルバイトの方に指示している様子を見かけたりします。
料理をこぼしたり、お水をこぼしたりした際も「ダスター持ってきて」と指示している様子を目にします。

まぁ、でも、布巾の事ですね。

シルバー

シルバーとは、スプーンやフォーク、ナイフなどの事です。
テーブルに設置されていたり、スタッフの方が料理に合わせて持ってきてくれたりしますが、スプーン、フォーク、ナイフといった銀色のものを「シルバー」といいます。
昔はこの様な食器が「銀製」だったことが由来になってるようです。

「あぁ、言われるとなんとなく分かる!」と感じるかもしれませんが、何も知らないと「シルバー」と言われても「?」です。
シルバー人材センターなどという言葉があるため、ただ「シルバー」と言われると「年配の方?」と受け取るかたもいるかもしれません。

たまに私が気になることが、ドリンクバーのグラスなどが置いている付近に「シルバーはこちら」と貼り紙がしてあり、フォークやナイフなどをセルフでお持ちくださいと言わんばかりに置いているお店があります。

これって、みんな分かるのでしょうか。
ちょっと疑問でもあります。
なんとなーく、分かりますかね…。

チップ

チップとは、お皿やコップ、グラスなどが欠けていることを指します。
日本では、お客さんからお金をもらう「チップ」は文化的にありませんので、飲食店でスタッフ同士の会話のなかで「チップ」と聞こえたら、基本的に「何か食器が欠けている」と思ってください。

料理を出す食器も、何度も使っていたり、洗ったり、ぶつけたり、落としたり、飲食店の中では繰り返し利用されます。
食器も陶器でできているため、そのうち、欠けたりすることもあります。
当然、飲食店での食器は消耗品なので、割れたりすれば買い替えたりしますが、異常もないのに頻繁に買い替えたりすることはできません。

ただ、欠けている食器をお客様に提供すると怪我をさせてしまう可能性があるので、見つけたら廃棄する飲食店が多いです。
もちろん、従業員のスタッフ側も扱う上で怪我のもとになるため、「チップしてるから気を付けて」とスタッフ同士で取り扱う際に使うことがあります。

ディズニー映画の「美女と野獣」でポット婦人の子供は「チップ」という名ですが、頭のところが少し欠けています。
私はそのため「チップ」という名前なのかな?と初めて見たとき、そう感じました。
突然の余談、すみません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はあまり役にたたないお話しのブログだったかもしれませんが、少し楽しんでもらえたら嬉しいです。
その他にも、飲食店の専門用語はたくさんあります。
兄貴、弟、ショッカー、蹴る、ポーション、ウェイティング、キャッシャー・・・などなど。

もし、もっとご興味ありましたら、色んな専門用語集のサイトがありますので、是非ご覧ください。
USENさん → https://canaeru.usen.com/diy/p607/
飲食店ドットコムさん → https://job.inshokuten.com/foodistMagazine/service/knowhow/detail/147

色んな業界に専門用語がありますが、外食が好きな方は飲食店に行かれた際、スタッフさんの声にも少し耳を傾けて楽しんでみて下さい。
新しい楽しい時間が発見できるかもしれませんね。

方言も隠語に聞こえると言われます!
こちらのブログもお読み頂けると嬉しいです!!
https://norintheworld.com/kyusyuaruaru/

最後までお読み頂きありがとうございました。

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