みなさん、こんにちは!
みなさんは、手を切ってしまったり、足を擦りむいたりしてしまった場合などに使う、どの家庭にもある医薬品はなんですか?
家で切り傷などの怪我をした=「消毒」+「絆創膏」と思い出しませんか?
今回はそんな「絆創膏」についてブログを書いてみたので、是非楽しんでいただきたいと思います。
そもそも、この「絆創膏」ですが、地域によって呼び方が違うと言う事をご存知でしたでしょうか?
そして、その呼び方に商標登録してある事をご存知でしたか?
たかが絆創膏、されど絆創膏、そしてこの「絆創膏」とはいったいいつからあるのでしょうか?
最後まで楽しんでお付き合い頂けると幸いです。
それでは、一緒に見ていきましょう!!
はじめに
日常生活で軽い怪我をしたときに使う「絆創膏」。
最初でも取り上げましたが、この「絆創膏」というアイテムの呼び方が日本国内で地域によって異なることをご存じでしょうか?
「バンドエイド」「リバテープ」「サビオ」など、多様な名称が使われています。
この様な「絆創膏」の呼び方の違いと、その背景、さらには地域ごとの使用実態について少し詳しく検証し、その地域性の楽しさを探っていきます。
絆創膏の基本情報
そもそも、「絆創膏」は、軽い擦り傷や切り傷を保護し、治癒を促進するために用いられる医療用テープの一種です。
一般的にはガーゼ付きのテープが広く知られています。
この絆創膏は、20世紀初頭にアメリカで発明され、日本でも普及しました。
現在では、ほとんどの家庭の救急箱に欠かせない存在となっています。
絆創膏の起源と発展
絆創膏の形をした代物から考えると、原型の歴史は、古代から始まります。
傷を保護し、治癒を促進するための工夫は古代エジプトやギリシャにまで遡ります。
当時は、蜂蜜や動物の脂肪、布などを用いて傷を保護していました。
これらの材料は、抗菌作用や湿潤環境を提供するために使われたと言われています。
現代でいうと、消毒液とガーゼと包帯のイメージですね。
20世紀初頭の革新
現代の絆創膏に近い形の発明は、1920年代のアメリカで行われました。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの社員であったアール・ディクソンが、家庭で頻繁に起こる軽い怪我に対処するために、ガーゼとテープを組み合わせた「バンドエイド」を考案しました。
軽いけがというのも、ディクソンの妻がしょっちゅう料理などで怪我をしていて、包帯を毎回まいてあげていたのが、きっかけだったと言われています。
仕事などで外出している際に怪我をしても、自分で包帯が巻ける様にとテープにガーゼを付けて用意していたそうです。
この、妻への想いから始まったきっかけの「バンドエイド」はすぐに人気を博し、ジョンソン・エンド・ジョンソンの主力商品となりました。
バンドエイドのお話しについてはこちらのHPにより詳しい内容が記載されています。
BAND-AIDさんのホームページです。
https://www.band-aid.jp/about/cm.html
絆創膏の日本への導入
日本に絆創膏が初めて導入されたのは、昭和初期のことです。
最初は輸入品として日本に入りましたが、その便利さと効果の高さからすぐに普及しました。
1950年代には、国内企業が絆創膏の製造を開始しました。
リバテープ製薬株式会社やニチバン株式会社などが代表的な企業です。
特にリバテープ製薬は、熊本県を拠点に絆創膏の製造を行い、九州地方を中心にその名が広まりました。
一方、ニチバン株式会社は「セロテープ」などの粘着テープ製品で知られる企業で、絆創膏の製造にも参入しました。
これにより、日本国内での絆創膏の供給が安定し、全国的に普及が進みました。
リバテープ製薬さんのホームページはこちらです。
こちらで「リバテープ」についての歴史が記載されています。
https://libatape.jp/about/history/
多様な呼び方の背景
バンドエイド
「バンドエイド」は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが製造・販売している絆創膏の商標名です。
この名前は広く認知されており、商標が一般名詞化した例として知られています。
特に都市部や関東地方を中心に「バンドエイド」という名称が使われることが多いです。
現在ではキズパワーパッドなどの新たな商品も一般化してきています。
このキズパワーパッドを開発しているのもバンドエイドになります。
https://www.band-aid.jp/
バンドエイド派:関東地方・大阪・京都・兵庫・滋賀・三重・愛知・岐阜・香川・徳島
リバテープ
一方で、九州地方では「リバテープ」という名称が一般的です。
リバテープ製薬株式会社が製造する絆創膏の名前であり、地域に密着した企業の製品名がそのまま絆創膏の通称となっています。
特に熊本県を中心に広まっていますが、他の九州地方でもよく使われています。
リバテープ製薬さんの公式HPはこちらです。
https://libatape.jp/
リバテープ派:福岡・熊本・大分・宮崎・沖縄・奈良
サビオ
「サビオ」は、北海道で広く使われている名称です。
もともとノルウェーのサビオ社が製造していた絆創膏の名前がそのまま使われています。
現在では製造が終了していますが、依然として多くの人々に親しまれている名称です。
サビオは元々スウェーデンのセデロース社のブランド名。 1963年にニチバン株式会社を通じて製造販売された。 サビオブランドはその後、現:ライオン株式会社(製造:阿蘇製薬)に譲渡され販売したが2002年に販売終了した。
引用元:リバテープ製薬公式HP 絆創膏MAPより引用
サビオ派:北海道・和歌山・広島
その他の呼び方
他にも「カットバン」や「キズテープ」など、地域や家庭によって異なる呼び方が存在します。
これらの名称は、製品名や機能を指したものが多く、地域ごとに独自の文化が反映されています。
呼び方の地域性とその楽しさ
地域ごとの調査結果
ここでは、各地域での呼び方の違いについて調査した結果を紹介します。
関東地方
関東地方では「バンドエイド」の呼び方が圧倒的に多いです。
特に東京都や神奈川県では、家庭や学校、病院などでこの名称が一般的に使われています。
ジョンソン・エンド・ジョンソンの広告や販売戦略が成功し、商標名が一般化した例といえます。
九州地方
九州地方では「リバテープ」が主流です。
熊本県を中心に、福岡県や大分県でもこの名称が広く使われています。
リバテープ製薬株式会社が地域に根ざした企業であるため、その影響が大きいと考えられます。
北海道
北海道では「サビオ」という呼び方が根強く残っています。
ノルウェー製のサビオ絆創膏が過去に広く普及していたため、その名残が今でも続いています。
現在は他の製品が多く流通していますが、「サビオ」という名称は根付いています。
呼び方の変遷と地域性
絆創膏の呼び方は、企業のマーケティング戦略や地域の文化によって変遷してきました。
例えば、関東地方で「バンドエイド」が広まったのは、ジョンソン・エンド・ジョンソンの積極的な広告展開によるものです。
また、九州地方で「リバテープ」が定着したのは、リバテープ製薬が地域に密着した営業活動を行ってきた結果です。
こうした地域性は、絆創膏の呼び方だけでなく、他の日用品や食品にも見られる現象です。
地域ごとの違いを楽しむことで、その土地の文化や歴史について新たな発見ができるでしょう。
絆創膏の呼び方が示す地域文化
絆創膏の呼び方は、その地域の文化や歴史を反映しています。
例えば、北海道で「サビオ」が使われる背景には、過去の輸入品の影響があります。
九州地方で「リバテープ」が広まったのは、地域に根ざした企業の存在が大きいです。
このように、絆創膏の呼び方一つを取っても、その背後には地域の特性や歴史が見え隠れします。
地域ごとの違いを理解することで、その土地の人々の生活や価値観に触れることができるのです。
絆創膏の呼び方と現代社会
現代社会においても、絆創膏の呼び方は地域性を保ちながら存在しています。
インターネットやSNSの普及により、地域ごとの呼び方が他の地域に広まることもありますが、依然として地元の名称が強く残っています。
例えば、北海道出身の人が東京で「サビオ」と言った際に、周囲の人がその呼び方に驚くことがあります。
このような体験を通じて、地域の違いを再確認し、会話が弾むこともあります。
絆創膏の呼び方は、地域間のコミュニケーションの一助となるのです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
「絆創膏」「バンドエイド」「リバテープ」「サビオ」など、絆創膏の呼び方の違いは、日本国内の地域ごとの文化や歴史を反映しています。
このような日常的なアイテムの呼び方に注目することで、地域性の楽しさや多様性を再発見することができます。
地域ごとの呼び方の違いを楽しむことは、その地域の文化や歴史に対する理解を深めるきっかけとなります。
次回、友人や家族と会話をする際には、「絆創膏」の呼び方について話題にしてみてはいかがでしょうか?
新たな発見と楽しい会話が生まれることでしょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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